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「チンケな世界」

​93年、幸運にもサンデーのギャグカーニバルでデビューを果たしたのですが、すぐ連載用のネームに取りかかれるわけもなく、読み切り用のネームを描く毎日でした。当時の事情はサンデーしか知らないのですが、原稿買取の制度がありました。新人のネームを編集部内で回覧し、規定数の編集者の承認を得られれば、1P数千円(当時は8千円)で買い取り扱いになり、ペン入れGOになったのでした。掲載のチャンスはほぼ代原(連載の原稿が落ちてしまった時の穴埋め)なんですが、原稿料が支払われるのは新人にとってもちろん収入的にも助かりますし、励みになりました。この作品は買取になった3本のうちの1本です。生の原稿は手元にないのでコピーから起こしたものですが、臆面もなくアップします。

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内容的には80年代後半から90年代前半のテイストで、かなり懐かしさを感じます。

宇宙人、ロボット、学園、スケールのデタラメ(完全に高橋留美子の「勝手なやつら」)、足だけのズッコケ、どつき、ハリセン、全編に漂う軽薄さ・・・(笑)

この頃は構成やキャラの演出など考えることもなく、思い浮かぶままネームを描き、それが結構認められてました。ただし連載陣に割って入るには、こんくらいのセンスだけでは不足で、戦略も画力も運も必要でした。

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